金城孝会長の武道に対する考え


[:ja]現代社会というのはますます都市化現象が進んでいくので、山や森川原っぱもない遊び場もない子供達が自分の体を自由に使いきれないでいる。

そして肉体と肉体が衝突するという経験はますます失われていく時代になっている。

そういう時代だからこそ格闘技というものが必要である。

格闘技を習得することによって肉体の使い方を覚え、技を暴力または殺人につなげるのではなく、暴力性をコントロールしきれる人間を育てることが重要である。

だから実戦というものを想定した空手古武道の形と自由組手でその精神を養い、自分の身を守りながら相手の人命を尊重して暴力だけを封じる。

このように現代に適した新しい武道をあみだす必要がある。

実際に喧嘩をするのではなく空手古武道の形のように、架空の相手と闘う意識で形を演じれば気持ちが良くなるように、平和であることはいいことではあるが完璧な平和というものはないのである。

現実に人間が生きていくうえで争いはあるし、男だったら喧嘩をしなければならない時もある。

街を歩いていても暴漢に襲われるかもしれない、これが現実である。

だからこそ紳士教育のひとつとしてそういった暴力にしっかりと対応できる肉体的、技術的、精神的な幅を持たせるようにする教育を行うことは大切である。

これらは現在のスポーツ科学の先を行く非常に高度で合理的な練習法であり、運動であることが次第に明らかになっている。

※昔の日本人は誰もが自然に身につけていた腰が入り肚の据わった立ち居振る舞い、そうした「腰肚文化」が無くなっている。[:]